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社会教育事業

令和3年度結果報告

高校生世代チャレンジプログラム

10月31日(日)から2月20日(日)のほぼ毎週日曜日高校生世代またはそれに準じる年齢の個人又は団体を対象に『2030年にむけて「いま」きみができること』をテーマに「持続可能な開発目標」「Sustainable Development Goals」SDGsの達成を目指す国際目標の2030年にむけて、未来を担う高校生世代が「いま」互いを認め合い、未来につなげるために、ベストを尽くしてできることは何か、何をすべきなのかを考えてイベントなどを企画し、活動計画や資金計画を作成し、自ら実施までの一連の取組を全て行う社会的起業(ソーシャルビジネス)体験プログラムを高校生の10のチームが次のような課題に分かれて活動を実施した。

① euphoriaチームは、アフリカの女の子が結婚や出産、FGMなどを理由に十分な教育を受けられていないという社会問題について、アフリカの現状や、女子教育に詳しいお二方にインタビューさせていただいた情報を元に作成したパンフレットを、まだこの現状をよく知っていない私たちと同世代の高校生に向けて配布した。パンフレットは、BumBにも置いています。

② えことーくチームはパーム油問題について、日常生活に多く使われているパーム油が環境にもたらす問題を知ってもらうため、ワークショップ・動画配信を行なった。また、RSPO 認証(持続可能なパーム油)を受けたパーム油が使われている石鹸のキットや、普通はパーム油が使われているバスボムをパーム油を使わずに作り販売した。

③ peterチームは、規格外野菜の廃棄処分問題について、規格外で廃棄されてしまう予定だった野菜のオンライン販売を実施した。

④ Jeune Sauveurチームは、インドの児童労働の改善とフェアトレードの周知のためにフェアトレード専門ブランド「People Tree」よりゲストスピーカーを招き、フェアトレードと児童労働についての講演会を開催し。デザイナーさんと相談を重ねて作成したフェアトレードコットンバックを販売した。

⑤ おこめチームは、マイクロプラスチックごみなどが引き起こす海洋プラスチック汚染問題の解決のためにプラスチックゴミを少しでも減らすことが出来るように蜜蝋で出来た蜜蝋ラップのキットをメルカリやbaseで販売し、InstagramやTwitterメインで広報した、今後もメンバーの学校にパンフレットを配たり、インスタライブを行うことでもっとこの活動や蜜蝋ラップの広報を続けていく。

⑥ Arctic27チームは、食品ロス削減について、農家さんで廃棄されてしまうみかんの皮を着色料にしたキャンドルの制作とともに食品ロスの課題を周知する。

⑦ GREEN MELODYチームは、:食品ロスについて、廃棄予定のみかんを実際に収穫し、ジャムを製造して販売を行った。販売にあたりインスタグラムで商品の製造過程を発信したり商品にフリーペーパーを付けたりして、消費者の食品ロス課題への意識向上を促した。

⑧ RCAPチームは、使える商品が捨てられてしまっていることについて、SHIROの外装不良品製品を受託し販売した。

⑨ Re:プラ食チームは、ファストファッションを中心とした衣服の大量廃棄による環境問題について、小中学生を対象に授業を行い、自宅で着なくなった衣服を回収しBASEで販売した。また、売れなかった衣服も再生燃料事業に取り組む企業と連携し、回収した責任を果たす活動を行った。

⑩ Diversityチームは、衣服の大量廃棄問題 (特に若者のファストファッションの消費)について、いらなくなった服を回収し、コーディネートを組み販売することで、服のリサイクル・再利用に貢献した。

そして、2月 20日(日) オンラインで活動報告会を行いました。10のグループが活動内容を発表し審査いたしました。大賞の審査員には、米田 瑠美氏(認定NPO法人カタリバ 職員/文京区青少年プラザb-lab 館長)・川村研治氏(ESD活動支援センター兼公益財団法人日本環境協会参与)・森元 憲介氏(東京証券取引所・大阪取引所 金融リテラシーサポート部 課長)・森本惠美子氏(東京都教育庁地域教育支援部生涯学習課主任)の4名があたり、「企画力」「創造力」「社会参画・社会貢献力」「コミュニケーション力」「プレゼンテーション」の5つの項目で審査を行いました。金賞は、講師であるCuriosityのメンバーと当館の担当者が、過程を重視し「目的及びテーマに沿って各グループが設定したターゲットに対して社会的貢献度が高い企画を立案していたか?」「プロジェクトの計画は効果的、効率的に運用できていたか」「各メンバーからほとばしる熱い情熱を感じたか」「困難に直面しても前向きな思考で問題解決に取り組んでいたか」「プレゼンテーション」の5つの項目で審査を行いました。来場者賞は、来場者が、目的及びテーマに照らして来場者の主観で審査を行いました。

厳正なる審査の結果、外装不良品製品販売のRCAPチームが大賞を、海洋プラスチック汚染対応の蜜蝋ラップ販売のおこめチームが金賞を、衣服大量廃棄問題Diversityチームが来場者賞を受賞しました。